白き電卓の詩

最近、電卓を買いました。白いボディに黒字キーの電卓。ビジネスで計算する数字の多くは「金額」ですよね。それゆえ、やはりキーは「黒字」でなくては。そんな強い思いを詩にしてみました。

 

赤い電卓は目に刺さる
情熱か、注意喚起か、警告か
その数字は燃えすぎて
帳簿の端を焦げさせる

 

赤は赤字の連想ゲーム
収支バランスに影響しないか
焦る心が、誤タッチを生むやも
利益は炎に包まれ、消えてゆく

 

だからこそ、純白が必要だ
白い電卓は、冷静のシンボル
その黒文字キーは、黒字への道
静かに、確かに、利益を刻む

 

白は余計な色を持っていない
ただひたすらに、数字の真を映す鏡
黒字の希望を指先に宿し
未来を計算する、静かな力

 

赤は目立つが、惑わせる
白は控えめだけれど、導き示す
選ぶべきは、燃える色ではなく
収益を積み上げる、静かな色

 

T.K

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