働き方が変わっていく時代へ

2021年1月18日現在
東京、埼玉、千葉、神奈川および栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県の計11都府県に
再び緊急事態宣言が発令されています。

主な内容は飲食店に対する営業時間短縮要請、不要不急な外出自粛の要請、テレワークの推進などですね。

個人に対してはもちろんのこと、企業も働き方を見直すように求められざるを得なかったのが2020年でした。

実は2年前に始めていた

遡ること2年と少し、2018年の12月、CORESへのリモートワーク導入計画は静かにスタートしていました。
巷では一部リモートワークの会社が全体の数%あるかないかで、フリーランスの働き方として見られているような風潮すらあった時代でした。
しかし、リモートワークというものがもっと認知されていくことで、働き方は少しずつ変わっていくのだろうと思っていました。
オリンピックが一つの契機になり、東京の会社の15%くらいには導入されていくのかな〜等。
(正直こんな急に変わるとは思っていませんでしたが..)

リモートワーク導入に必要なものは3つ
「1. デバイス」 「2. 環境整備」 「3.会社にリモートワーク実施制度を整備すること」 です。

まず、1のデバイスについてですが、弊社ではデザイン制作にMacを主に使用しています。
会社の備品としてMacを更新する際、デスクトップ型ではなく、ノート型にしてもらうようにお願いしました。

本当は一度に数人のテストケースをつくって、方法などをフィードバックするのがいいとは思いましたが
いきなりそこまで急に流れを変えるのは難しいです。

まず自分がノートを使って、
・デザイン作業感が変わらないか
・リモートワークをするとしたらどんな問題点が考えられるか
・何がボトルネックになるか等
経験してみることが大事だと思いました。

そこから、2の環境整備を考えていきました。
・自宅にインターネット環境があるか、
・オンラインでの打ち合わせ方法は何があるか(今では当たり前のように使われていますが、当時まだZoomを使っている人が少なかった)
・社内連絡ツールは何にするか(slack、Chatwork、Lineなど)、頻度と方法はどうするか
・データのやりとり、保存の方法
・社外アクセスポイント(コワーキングスペース、カフェなど)は実際どうなのか

それを1年ほど続け、2019年の12月頭に会社にリモートワークを制度として認めてもらうための提案をしました。
(まだ新型コロナはひっそりと生まれていた頃でした)

この時計画していたのは、数台ずつノートに切り替え、徐々にはじめていく、
あくまで災害などの緊急時を想定したときの動き方がメインでした。

提案した内容にはライフワークバランス、出産や介護などへの対応も含まれていましたが
様々な意見があり、あまり重要視されなかったように記憶しています。

会社として一番恐れていたのは、
「お客さま相手の仕事の仕方において、対応が希薄になってしまうことがないだろうか」ということ。
言い換えれば、「リモートワークでは作業レベルのことしか対応できないのではないのか?」ということです。

打ち合わせは雑談もできる対面がやっぱり良いよね…
デザインはやっぱり出力で確認するのが良いよね…
すぐ内容をメンバーで確認できるのはやっぱり同じ空間にいないと…
電話連絡はどうする…

やはりここらへんが制度導入のボトルネックになってくると思います。
デザイン会社に限らず、多くの企業が問題と感じる部分ですよね。

それでも少しずつチーム内で一人ずつなど、リモートワークをやってみようということになりました。
SlackやZoomのレクチャーを社内で行い、不具合を一つ一つなくしていく取り組みです。

同時に制度導入に向けて社労士さんとの調整なども始まりました。
機器購入に補助金は採択できるか、職務規定はどうなるか等です。

そして、社会の流れが急に変わる

ここで大きく流れが変わった理由が2つあります。
1つ目はやはり社会構造すら変えてしまったCOVID-19(新型コロナウイルス)の登場
2つ目は実際にお客さまがリモートワークに切り替えていったこと

2020年2月末〜3月になるといよいよCOVID-19の影響が大きくなってきます。
少し早めにリモートワークに取り組みはじめようとした結果、申請や機器の発注をしていたおかげで、
3月にはほぼ全員にリモートワークに対応できるデバイスを揃えることができたのは不幸中の幸いだったと思います。

社内規定も整い、1度目の緊急事態宣言発令に先駆けて、全社一斉リモートワークへと切り替わる流れになっていきます。

制限が緩和されたり、感染者数の状況を鑑みながら、
リモートワークと出社のバランスを。週3出社→週2回出社→週1回出社と形を変えながら対応し、
デザイン制作に励みながら情報収集、やり方の調整などを繰り返す。
そんなこんなで年明けまであっという間に過ぎた感じがします。

まだまだCOVID-19がどうなるかわかりませんが、
働き方に対する社会の価値観が変わった今、リモートワークは通常の流れとして定着していくと思います。
その中で、対面することが必要な場面が絶対出てくるので、より濃い時間の使い方をするようになるのではないでしょうか。

「個人」それぞれに合わせた働き方に変わってくるのではと思っています。

写真もなく長文失礼いたしました。
Y.T

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