またアミガサタケの季節がやってきました。

 

アミガサタケは春先の桜の時期の前後にでるきのこで、
ヨーロッパではポルチーニに並ぶような高級食材として有名なきのこです。


春の代表的なきのこのアミガサタケ(写真はイエローモレル) 


日本のポルチーニと言われるヤマドリタケ(写真はヤマドリタケモドキ)は夏から秋に発生

アミガサタケは日本では細かく分けると10数種類あると言われますが
大きく分けるとブラックモレル(黒っぽいアミガサタケ)と
イエローモレル(黄色いアミガサタケ)の2つのグループになります。
どちらも基本的には桜の木やイチョウの木のそばで発生すると言われてますが
桜やイチョウに限らずとも発生するようです。
ブラックモレルとイエローモレルの
2種のきのこが混在して発生することはないようです。


ブラックモレル 


イエローモレル

私の経験では、ブラックモレルのほうが
春の早い時期(3月中旬ころ)に出始め、
2〜3週間位に多くの発生が続きます。
ブラックモレルの発生が終わるころに入れ替わるように
イエローモレルは一斉に出て、
わりと短い期間でおわるケースが多いのですが
今年は例年とは違い、ブラックモレルが出始めるのが遅く、
イエローモレルは殆ど同時期に出始めてるようです。

アミガサタケに限らずきのこは
地中に菌糸が張り巡らされた状態の
菌糸体(菌床)から発生します。


きのこが発生する菌床の場所は、
きのこ好きの間ではシロと呼ばれていて
時々テレビなどで出てくる、きのこ採りの達人の方が言う
秘密の場所とはこのシロのことです。
かく言う私もシーズンになると、
自分の見つけたシロのパトロールすることになります。

豊作の年は1箇所のシロで数十本も発生していて、
以前には出ていなかった所まで発生していたりしてました。
1度出たきりで発生が終わってしまうシロも多々ありますが
こういう時は新たなシロを開拓するチャンスです。

今年の発生はあまり芳しくなく、
新たなシロに巡り合うこともなさそうです。
ブラックモレルのシロを数カ所見に行って見ても
全く無いか、かろうじて1、2本の発生しか見られません。
来年このシロたちの復活はあるのか、
このシロたちは終わってしまったのか。
復活してくれるといいなぁ〜。

イエローモレルも大型菌のシロでの発生は昨年に続き見られませんでした。
もう復活は難しいかもしれませんが、また来年に望みを託します。
毎年見られる小型菌のシロや何年かぶりに復活したシロで
発生が見られたのがせめてもの救いでした。

来年こそは豊作でありますように。

オカムラでした。

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