車内アナウンス

ある日の都営新宿線内。
車内アナウンスに耳を傾けると

~ドアに挟まれませぬようお気をつけください~

… ま せ ぬ よ う …
なんて品のあるアナウンスなんでしょう。

ぎりぎりで飛び乗った人がいて、
きっとイラっともしてるだろうに、
それを、やんわりとかわせる言葉がすごい!

気になって調べてみると、
車内アナウンスを楽しんでいる人たちも多くいるのですね。
過去のエピソードをひろってみました。

思わずクスッとしてしまうもの…
・「現在進行方向右側に虹が見えます。虹が出ております。」 (みんな右を見る)
「なお、虹を見る際お体を乗り出しますと大変危険ですのでおやめください」
(みんな元に戻る)(京王線)

・「いま私が酔っ払いにからまれているため発車が遅れていまーす!」(山手線)

・子供が先に乗って、お母さんがホームに残されドア閉がまった瞬間、
「業務放送~泣き別れ!!」(山手線)

ほっこりするものとしては…
・「ただいま左側には桜が満開となっております。どうぞおたのしみ下さい」(中央線)

・「ご乗車中のサンタクロースの皆様、網棚等に忘れ物をいたしますと
悲しむ人がおります。お忘れ物にご注意ください。」(横浜線)

・「◯◯大学を受験される方は◯番出口からお上がりください、
春にまた皆様とお会い出来ることを楽しみにしています。
お気をつけて、いってらっしゃいませ」(東急東横線)

台風で交通機関がマヒし異常事態となった時…
・「早くおうちに帰りたい気持ちはわかりまーす、私も帰りたいでーす、
でも押し合わないでくださーい、電車は逃げませーん」(東急東横線)

・「この電車はまだ行き先が決まっていません」(京成線)

・「行けるところまで、行きます!」(中央線)

・「皆さん申し訳ございません。私 運転士はこの仕事を選んだプライドがございます。
みなさまを無事送り届けるまで頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」
(小田急線)

さまざま、車掌さんの人間力が出る気がします。

最後に、発言小町のトピック「車掌さん あれこれ」に
寄せられたエピソード。
げげっせんさん紹介のその車掌さんは
「寒冷前線が通過し、きれいな星空になりました」☆彡
というフレーズでアナウンス。
この一言を「詩的であると同時に、この先もう天候の崩れは予想されず、
定刻で到着できるであろうという情報も含んだ名文句」と絶賛しています。
実はこの人物、後のJR東海の初代社長、須田寛さんなのだとか。
さりげない気遣いのできるその人柄こそがリーダーの資質といえるでしょうか。

「うるさい」とか「いらない」という意見もある電車内アナウンスですが
人間味あふれる言葉掛けは
ずっと続いてもらいたいなぁと思いながら、
満員電車に揺られる日々です。

まつはし

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