ひゃくえむ。

「チ。-地球の運動について-」の作者、魚豊のデビュー作。

 

生まれつき足が速い少年トガシと、現実から逃れるために必死に走る小宮。

それぞれの生き様・友情を中心に、スポーツの理想と現実、理性と本能がぶつかり合う人間ドラマが展開される。

 

松坂桃李、染谷将太主演の劇場版も公開されているが、まずは新装版(ジョウ/ゲ)から。

 

 

義母の病院の待ち時間にちょうどよいと軽い気持ちで読み始めたが、

あっという間にジョウ/ゲともに読了。

これ以上ない程にシンプルなのに、強く惹きつけられる。

 

陸上競技の「100メートル走」というテーマも珍しいが、

そこには“10秒の世界”に凝縮された人生観があり、なにより物語として面白い。

 

映画コメンテーターのKAZUMIおすすめ作品。

 

W.T

 

 

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