サウナへ行こう(綱島編・後楽園編)

綱島源泉湯けむりの庄(綱島)

神奈川最大級との噂を聞きつけ我が地元である綱島へと行ってみた。
綱島駅の東口を出てシャトルバス(ワゴン?)に乗ること10分。
激安で有名だったスーパー「ビッグヨーサン」の隣の建物に停車。
高級感のある外観とエントランスが、ラグジュアリーな異空間へと誘われる。
土日の一般入館料は1,400円。都内なら3,000円近くはしそうなところだ。
岩盤浴は追加で900円(土日料金)だが今回は断念。
タオルと館内着を受け取り、2階にある脱衣ロッカーへ。
館内は広々しており、どこをとってもおしゃれ。上質な高級旅館に訪れたよう。
ロッカーも広く清潔感があり、浴室にも期待が持てる。
いざ浴場に足を踏み入れると、ここも美意識が非常に高い。
和をテーマにした室内は盆栽が中央に構え、黒い石の作りが一つ大人の雰囲気。
身体を清め、フィンランド式サウナへ。
広めのサ室の中央に大量のストーンを積んだストーブ。人は多め。
奥の方が3段のL字型になっており段差は低く、ドアの近くは温度が低め。
奥の方の3段目に座る。湿度がしっかりとしており温度は90℃台前半。
じわじわと温まるタイプだ。息苦しさはそんななく、テレビがないのでとても静か。
しばらくいると店員が入ってきて、アロマを含んだ水の入った桶を置いてくれる。
セルフロウリュが楽しめ、ロウリュ3杯ほどでグッと湿度が上がり体感温度も上昇。
気持ちの良い汗が噴き出てきて10分ほどで退室。ドアすぐ横にある水風呂へ。
10℃にキンキンに冷えた黒水で深さが1mほど。水質が良いので入りやすい。
しっかりと冷やされたら露天コーナーに移動。ととのいベッドが8つほど。
空が拝め通り抜ける風が実に気持ちが良い。極上のリラックスで疲れも吹っ飛ぶ。
2セットめはスチーム塩サウナで。温度は55℃ぐらいでまったり。
と思いきや、突然「ゴオオオオオオッ」と爆音がすると湿度・温度共に上昇。
一気に熱々のセッティングに。オートロウリュあなどれない。
その後、露天の温泉も堪能。黒湯が売りで、昔綱島にあった「東京園」と同じ泉質なのかも。
フィンランドサウナのセルフロウリュは非常に良いが、サ室に入ってきたばかりの御老人が7杯近くバシャバシャと注ぐと、さすがに耐えられないほど熱い。
学生と思しき客が非常に多かったので、次はもう少し空いてる時に来たいと思えた。

 

 

 

スパ ラクーア(後楽園)

かねてからずっと訪れたかった施設へと足を運んでみた。
東京ドーム横の施設ラクーアの6階へとエレベーターで登るとすぐ受付。
土日だったこともあり、値段は少々高め。期待しないわけにはいかない。
木調の清潔感のあるロッカーを経て浴場へ入ると、今まで行った施設で一番の広さ。
サウナだけでも4種類あり、お風呂の数と浴槽のデカさもとてつもない。
流行る気持ちを抑えながら身体を清め、ヴィルデンシュタインというサ室へIN。
テレビがなく静かで広い。80℃ほどでじっくりと汗をかける感じ。アロマの香りが良い。
しばらく蒸されていると部屋自体がゴゴゴゴと揺れだす。隣接されているジェットコースターの振動が直接来ているみたいで、他では味わえないスリルも共感できる。
水風呂は2種類。渦巻状で最深部が深めの17℃と、浅目バイブラありの22℃。
先に冷たい方に浸かってからぬるい方へと移動する冷冷交代浴が楽しめる。
休憩は露天スペースへ。ラクーアの広場を一望できる席を確保でき、都会のど真ん中で吹き抜ける風が実に気持ちがいい。しばしば聞こえるジェットコースターの悲鳴が天国と地獄を演出しているかのような錯覚を受ける。
お次に100℃のオールドログというサ室へ。こじんまりとしているが3段の高低差があり、薄暗く静かで自分好みである。名前の通り古いログハウスみたいな作りで異国情緒に溢れている。しっかりとした熱さで上級者向けに感じた。
続いてヴェレという部屋へ。暗い室内は最も広く大きいテレビが前面にあり映画館のような感じ。音響もスピーカーから流れてくるようで臨場感がある。
温度は80℃ぐらいだが湿度が一番しっかりしていて体感温度は高い。
最後にフィンランド式サウナの部屋へ。狭いながらも木の温もりに溢れる室内で、温度は70℃ほど。
本来ならばサウナストーンに水をかけるセルフロウリュも楽しめるとのことだが、なぜか今は休止中。温度低めのサ室でじっくり温まることに。
どの部屋も高レベルで、サウナーの欲をすべて満たしてくれるパーフェクトな施設だった。

+5

高野山で「疫病退散」祈願

コロナがやや落ち着きを見せていた7月初旬
お世話になるお寺の住職と気の置けない仲間で
高野山へ「疫病退散」祈願。
空海が真言密教を興し、現在も修行を行なっている聖地。

宗教についてはほとんど門外漢だが
遣唐使として唐に渡って仏教を学んだ空海と最澄が帰国後
空海は高野山で真言密教を、最澄は比叡山で天台宗を広め
その後の日本の仏教界をリードしてきた…、た…、たと。
諸説あると思うがたぶんこんなストーリー。

5時館山出発。羽田空港まで1時間(近い!)。
空港でサンドイッチの朝食を食べ、7:10発のJALで関空へ。
コロナの直撃を受けて乗客はなんと50人!くらい。申し訳ない。
約1時間で関空到着。初めて降りたがかっこいい。
さっそくレンタカーで一路高野山へ…2時間くらい走る。

高野町はこの山のはるか奥深く

はるか山中に突然高野町が現れる。まずは金剛峯寺の壇上伽藍から見学。
ここもコロナの影響ですいてる。
金剛峰寺はいわゆる高野山真言宗の本山で
「壇上伽藍」はうまく説明できないが僧侶の修行の場、らしい。
日曜日だというのに観光客がほとんどいなくて
境内を散策するだけで若干緊張する。

壇上伽藍入り口。すでに緊張気味
メインの境内も人が少ない…
大伽藍。中には圧倒的な立体曼荼羅が…
つぎはいよいよ金剛峯寺の本堂へ

ランチは街中の「さんぼう」という精進料理の店へ。
肉魚を使わない懐石風豪華精進料理。ダシが効いててウマイ。
緊張で疲れたのでビールで気分をほぐず。

精進料理で有名な店らしい
見た目以上にうまい!

午後は霊宝館を見学。空海にまつわるありがたいものがいっぱい。

霊宝館の前には季節外れの紅葉が
弘法大師空海像

高野町は町全体がひとつのお寺とみなされていて
金剛峯寺を中心に街中に宿坊が点在し、日本中の参拝客を迎えている。
歩き疲れたころぼちぼち下山。おみやげに高野山太子堂で線香を購入。
俗界に降りて今日の宿ルートイン橋本へ。さあ宴会だー!

翌日は8時出発。再び高野山に上がって奥の院へ。
金剛峯寺から参道を2kmほど歩いて弘法大師御廟をお参り。
参道には武田信玄や上杉謙信、伊達政宗、織田信長、明智光秀などなど
歴史上の名だたる武将や、有名企業の供養塔が無数に建立されている。
墓地の中を歩いているようなものだが
いちばん心が洗われるスポット。

奥の院参道の入り口
参道はずっとこんな感じが続く
武田信玄の供養塔。向かいには上杉謙信の供養塔もある

835年。空海は62歳でここに入定し、現在も御廟で修行を続けている…
といわれており、毎日2回食事が運ばれる。御廟は写真撮影不可。
「俗界での悪行がすべて洗い流される」と、みなさん真剣にお参り。

この奥が弘法大師御廟。ここから撮影不可
弘法大師御廟に1日2回食事が運ばれる。その場に遭遇
供養の気持ちが集まったモニュメント

身も心もすっかりリセットし、身軽になったところで帰路に。

空港に向かう途中で新義真言宗本山の根来寺に寄り
境内に居を構え仏画を描いている牧宥恵画伯の工房へおじゃまする。
今回案内してもらった那古寺住職が懇意にしている画伯。
とても素敵な環境で創作しているのがうらやましい。

ゆったり広い根来寺境内
牧先生の工房
牧宥恵先生

関空までクルマを飛ばし、15:30発のANAで羽田へ。
上り便は乗車率(?)は50%くらいか。それでも申し訳ない気分。
羽田でそそくさとクルマに乗り換え、19:00帰宅。
これまでの疚しさをすっきり洗い流し、とりあえずプシュ〜!っと
打ち上げビールをいただいたイナゲでした。

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