ことしの感じ

「偽」「変」「新」「暑」「絆」「金」「輪」「税」「安」。
ここ10年の「今年の漢字」である。

「今年の漢字」は日本漢字能力検定協会が1995年から始めた年末恒例のキャンペーンだ。
なんと「今年の漢字」は同協会により商標登録されている。
今年で22年目になるが、毎年全て異なる漢字に決定するわけではない。

例えば「金」。
2000年、2012年、2016年と3度も選ばれている。
いずれもオリンピックが開催された年だ。
2004年のアテネオリンピックの年は新潟県の中越地震や浅間山噴火により「災」。
2008年の北京オリンピックの年はリーマン・ブラザーズの経営破綻による世界的金融危機や黒人初のアメリカ大統領の誕生などにより「変」である。
よほどショッキングな出来事がない限りオリンピックイヤーは今後も「金」なのかもしれない。
2020年も「金」になるだろう。

今年の「今年の漢字」は「北」。
方角を表す漢字が選ばれたのは初めてである。

今年もあと僅か。
とにかく来年はいい感じの年になることを願うばかりだ。

下町 牛嶋大祭

生まれ育った下町では、5年に一度の
氏神様の牛嶋神社の大祭(地元では本祭りという)
が執り行われるんですが、
近づいてくる台風の影響により大雨にブチ当たりました。

その本祭りでは、「宮入り」といって大通りに
各町会50基近い御神輿が朝から夕方まで一列に並んで
順番に境内に入って奉納してもらうんですが、
雨をしのぐ場所もない、牛歩で移動する、待機する道路上とコンビニは
“修羅場”だったらしい。(大雨により足が遠のく私…。)

宮入りを終えた神輿は大型のトラックに人ごと乗せて
地元の町会に戻り、再度町内を練り歩く(=町内渡御)。

その頃に外野から撮った写真

皆さんビチョビチョのグチョグチョで疲労困憊のご様子。

宮入りも見ないで、あいすみません。

地元に残ってる旧友をいろいろ訪ねて、隣町の神輿もパチリ!

この町会は神輿も大きく立派で担ぎ手もたくさん!掛け声も威勢がいい!

子供の頃、担げば休憩時に梨を丸ごと食べられたり、銭湯のタダ券を
もらえたり、お菓子のどっさり入ったおみやげをもらったり…
そりゃ〜一大エンターテインメント(=文字通り お祭り騒ぎ)だったなァ。

明くる日は、声が嗄れてるヤツ、肩の皮がむけてるヤツがヒーローだったなァ。
…と思い出します。

でも、どの町会でも新しく建ったマンションの住民をお祭りに参加してもらったり、
コミュニティを広げるのがたいへんだとか…。

ただ、今年は5年に一度の本祭りで大盤振る舞いらいしく、
吉野家のケータリングサービスを導入したり、振る舞い酒も寒空の下“ホットワイン”なんかも。
活性化や住民を集める工夫を図っていて、どこも悩みは同じよう。
(各所でご相伴に預かり恐縮です!)

…なわけで、見物歓迎!のリッチな町会でお弁当のお裾分けをいただきました。
(ようは、余らすといろいろとマズいらしい…笑)

町内のホカ弁かと思いきや亀戸の銘店「升本」の弁当ではないか!
こんな、こだわりと見栄とおもてなしの詰まった下町の“粋”に酔いしれ、
その晩は疲れきった旧友らの労をウンとねぎらいました。
地元の皆さん、想像以上に『お疲れさまでした!』

石一の一居

===おまけ===
…アラフィフネタですみません。これ誰でしょう?

春ですね!

おつかれさまです。
降旗です。
桜、絶賛満開中の春ですね!
あたたかくなって、最近通勤の電車内でも色々な人を目にします。

【朝編】
朝の通勤時、京急線内。20代くらいの男性が座って参考書を広げ勉強中の様子。
黄色の蛍光ペンで丁寧にラインを引く。
(懐かしいな、大事なところに蛍光ペン引いたりしたっけ。)

おっと! だんだんと蛍光ペンが止まらない。その勢いで大丈夫!?
みるみるうちに蛍光ペンの箇所が増え、気がつけば黄色一色!!


(写真はイメージです。)

蛍光ペンを引くのが苦手な人もいるようで、、
残念ながら、うちの旦那もそのうちの1人だそうです。

【夜編】
夜の京浜東北線内、いびきをかいて眠りこけているサラリーマン。
そこまではよく見る光景ですが、手元のスマホから魚のさばき方口座の動画がたれ流し‼︎

品川~川崎間、前に立っていた人達はマスターしたのでは⁈
職業なのか、趣味なのか、釣り人なのか、料理人なのか?
熱意だけは感じます。

以上、春の平和な日常の1コマでした。

ラ・ラ・ランド

すっかり春ですね。
冷え性の私はいまだにコタツを出しっぱなしです。

神保町に移転してだいぶ経ちましたが、
ここもなかなかのラ・ラ・ランド(ラーメン・ラブ・ランド)ですね。
踊り出したくなってしまいます。


肉そば総本山神保町けいすけ(神保町)

ラーメン界の革命児、竹田敬介氏率いるけいすけグループの一つ。
醤油、塩、味噌と味が選べる。この店のオーソドックスな醤油のスペシャルを注文。
真っ黒なスープは一見醤油辛そうではあるが、意外とすっきりとしたテイスト。
生姜と刻み玉ねぎの爽やかな余韻が後を引く計算されたスープだ。
迫力満点に盛られたチャーシューはとても柔らかく仕上がっており、
重さを感じさせず、しっとりとした食感でペロリといけてしまう。
繊細さとダイナミックさで合わせ技一本のラーメンだった。

原来酒家(神保町)

麻婆豆腐と坦々麺が組み合わさった「麻婆麺」が有名な神保町の中華料理屋。
熱々を楽しんでもらいたいというこだわりで、一つ一つ土鍋で出てくる。
コクのあるトロトロの麻婆豆腐に山椒の風味が効いており、卵がマイルドに彩られる。
よく絡む中太の縮れ麺が見事にマッチして、麺物としての完成度が高い。
猫舌にはちょっとつらいが、ヒーヒーフーフーと味わえば冬の寒さも何のその。
ボリュームも十分で、辛いのが得意な人は卓上の麻婆麺用のスパイスでより中毒に。

俺の創作らぁめん 極や(神保町)

神保町の靖国通り沿いにある創作ラーメン。味が想像できない。
とりあえず一番人気と書かれていた「特製らあめん(醤油)」を券売機で購入。
小さめのしっかりとした器に綺麗に盛られた清潔感のあるラーメンで好感が持てる。
スープを啜ってみると、魚介系の香りと共に醤油風味の豚骨が深い味わい。
細麺との組み合わせは斬新で新感覚。見た目によらずなかなかのボリューム。
途中から生姜をトッピングし、より複雑な味わいに。
ランチタイムは麺大盛り、替え玉、ゆで卵無料というサービス精神旺盛な店である。

内田家(神保町)


弊社の窓からも見えるほどの近さにある家系ラーメン。とろ肉の文字が目に止まる。
スープ自体の完成度は可もなく不可もなく。ただしぬるい。
自慢のとろ肉は確かに美味いが、ラーメンとの相性で考えると首をひねる。
一緒に頼んだライスは「炊きたてささにしき」と書いていたが、
どう考えてもだいぶ時間がたっていて硬い上にぬか臭い。
海苔増しにしたが、海苔もあまり良いものを使ってないのが伺える。
妥協せずにやれば良いものは出来そうなのにもったいないと思えた。

麺屋33(神保町)

白山通りを水道橋方面に多少歩いた所に店を構える行列必至なつけ麺の有名店。
一番人気の「つけ麺33塩」の全部のせトッピングで注文。
太麺と極太麺が選べ、極太麺だと15分かかるがせっかくなので待ってみることに。
鶏の旨味が出たポタージュのようなつけ汁と、コシのある極太麺のマッチングは絶妙。
つくね、鶏チャーシュー、味付け玉子、どれをとってもレベルが高い。
不釣り合いと思われた水菜が、歯ごたえシャキシャキで相性が良い。
一杯で様々な楽しみ方が出来る、バラエティに富んだつけ麺だった。

東京油組総本店(神保町)

神保町A5出口から徒歩1分、油そばの文字に釣られ入店。
並盛り〜W盛りまで同一価格。とりあえず普通盛りとスペシャルトッピングを注文。
待つこと5分ほどで着丼し、適度にかき混ぜてすする。シンプルな味わいながらも美味い。
個人的な意見なのだが、油そばに関して極端に美味いもまずいもほとんどないジャンルだ。
私の馬鹿舌では全部同じように感じてしまうのだ。
マヨネーズとにんにくを投入し、一気にジャンクな味に。うまい。
むしろにんにくとマヨネーズを食いたいから油そばを食べているような気さえする。

田中(水道橋)

水道橋と神保町をつなぐ専大通に店を構える家系ラーメン店。
ライスが大中小無料なのでついつい嬉しく、ラーメン海苔増しとライス中を注文。
家系としてはオーソドックスな見た目の濃い茶色の醤油豚骨ラーメンで好感が持てる。
一口スープをすすると、完成度が高い。上品ではないにせよ臭みもなくまろやか。
フランスパンのトッピングがこの店の売りであるらしいが、なるほど恐らく合うだろう。
チャーシューも味がしっかりしていて柔らかく、唯一麺にもう少しの主張があればと思うが、
全体の出来としては大満足の一杯だった。また訪れたい。

わいず(神田)

家系ラーメンで有名なわいずだが、実は台湾まぜそばブームの火付け役でもある。
たっぷり乗ったネギと魚粉、甘辛く味付けされたひき肉のパンチが強烈。
ネギと唐辛子のジャンルの違った辛さが適度に口内に刺激を与えてくれるが、
卵黄のまろやかさがそれらを強引に包み、全体を見事にまとめあげている。
麺を食べ終えたところで追い飯を注文、残った具と混ぜ合わせよりジャンクに。
ラーメンだけではない新たな魅力を兼ね揃えたわいず。そりゃ行列もできますわ。

濱壱家(高津)

川崎市高津区の府中街道沿いにある家系。
あっさり目のスープは鶏油の香りが程よく効いており、中太ちぢれ麺との相性が良い。
醤油はしっかり立ってはいるが、イメージだと塩ラーメンに近い。
コンディションの悪い時でもさらっといけるライトさと満足感が得られる
飲んだ日の帰りなどにオススメしたい一杯だった。

ラーメン富士丸 神谷本店(神谷)

赤羽駅から15分ほど歩いたところにある二郎インスパイア系の有名店。
大寒波が来ていた日に行列を待つこと1時間、やっとの思いで入店。
メニューは「富士丸ラーメン 850円」と「国産ブタメン 1150円」しかなく、
もちろん国産ブタメンを注文。持って来たのは豚の塊がゴロゴロと入った
インパクト十分なビジュアルの残ぱ…ラーメンである。
甘めのスープを豚がしっかり吸い込みものすごいボリュームに。
程よいしんなり具合の野菜とともに麺をすすれば極上のひと時を味わえる。

千里眼(東北沢)

二郎系インスパイアの雄「千里眼」。ほとんど行列もなくスムーズに入店できた。
コールはニンニクヤサイ少なめカラアゲ(揚げ玉に辛味スパイスをまぶしたもの)。
秘技の天地返し(麺と野菜をひっくりかえす技術)を決め、極太麺をすする。
やはり二郎系インスパイアの中では一つ抜きん出た存在の味わい。
とことんジャンクで大胆なパンチを放つものの、繊細とも言えるフィニッシュ。
トッピングのカラアゲを追加して辛味と旨味のコンビネーションで旨さ倍増。
ホロホロのチャーシューも柔らかく、全てにおいて妥協を許さぬ一杯だった。

カレタン!!(三軒茶屋)

今年の1月から三軒茶屋にオープンしたタンタン麺専門店。
とりあえずオーソドックスな味がみたいと思いタンタン麺を注文。
神奈川の有名チェーン店「ニュータンタン麺」に非常に似た味わい。
ひき肉と玉子の浮いたスープは意外と優しくなかなかだったのだが、
3〜4口で麺がなくなるほどのボリュームの少なさはちょっとどうかと思う。
店員の態度は悪くないのだが、私語の多さが目立って残念だった。

臥龍(三軒茶屋)

三軒茶屋の栄通りを抜けたところにある鶏白湯ラーメンの名店。
軍鶏白湯の鶏チャーシュー麺に味付け玉子をトッピング。
化学調味料を一切使わないと謳っているだけあり、自然な味わいのスープ。
鶏の旨味を丁寧にかつ存分に引き出した、妥協を許さないスープだ。
鶏チャーシューは2種類あり、胸チャーシューの方はツルンとした柔らかさ、
ももチャーシューは淡白ながらも、スープとの絡みが良い。
メンマも口の中でほどけ楽しい食感を演出していた。

宝来軒(中津)

2回目の登場、大分県中津のソウルフード「宝来軒」の豚骨ラーメン。
昼の11時に向かったのだが、すでに席はほぼ満席。変わらぬ人気ぶりに驚く。
これぞ豚骨!と呼ぶべきオーソドックスながらも究極の味。
コショーとにんにくを入れてズバズバとすすれば幸せのひとときが訪れる。
白むすびとの相性も抜群でスープに溶かしても良し、麺の後に頬張るも良し。
腹も心も満たされ、長年愛されている理由も納得の一杯だった。

北京(宮崎台)

タンタン麺と餃子が有名な知る人ぞ知る住宅街にある人気店。
ひき肉、にんにく、生姜の旨味がつまったピリ辛とろみスープがまさに絶品。
荒く刻まれたザーサイのコリコリとした食感がまたいいアクセントになっている。
一緒に頼んだ餃子もこれまた絶品で、もちもちとした皮にパリッとした焼き目。
一口かじればキャベツの甘みと肉汁が溢れる王道ながらも究極の味わい。
創業50年以上の長い歴史で培った伝統の味は今でも愛され続けている。

TOKYOダジャン祭り(日比谷)

ダジャン祭りとはミャンマーのお祭りで、本場では水を掛け合い歌い踊るらしい。
さっそく屋台でオンノ・カウスェー(ココナッツラーメン)なるものを注文。
ナンプラーの効いたイエローカレー風味のラーメンというイメージ。まろやか。
スライスされた玉ねぎがナンプラーの独特な臭みを抑えていて美味い。
刻まれたゆで卵や揚げ煎餅のようなものが日本人には新鮮で面白い。
ミャンマーの人たちによる踊りやバンド演奏や楽しんで愉快なイベントだった。


先日三十代に突入し、重いラーメンがきつく思えることもしばしば。
加齢に負けずに2017年もガンガンとラーメン探訪をして参りたいと思います。

コーヒーシンパ

古そうな喫茶店である。

大勢の人が行き交う通りから、1本脇に入ったところにある煉瓦造りの小さな店。
夜の帳はすでに下り、ランプで照らされた入り口がやさしく誘う。
アラ50にもなると、こういった古い店にも抵抗なく入っていけるのだ。
ドアを開けて中に入ると、落ち着いた雰囲気の空間が広がる。
床も、そして壁も煉瓦だ。
入って左手にカウンター、右手には小型のテープル席が壁に沿って並んでおり、中央が通路となって奥にまっすぐ伸びている。

「ラドリオ」。

スペイン語で「煉瓦」という意味らしい。
1949年創業というから70年近い歴史だ。
いわゆる「カフェ」が乱立する昨今にあって、店自体の雰囲気を楽しめる喫茶店は貴重である。

注文もいたってシンプルだ。
「ダーク モカ チップ フラペチーノをコーヒー多めにしてミルクを低脂肪ミルクからノンファットミルクに変更。ヘーゼルナッツをやめてホイップなしのチョコレートソース追加で」
などというカスタマイズ的なものは受けつけない。

ウィンナーコーヒーをたのんだ。
コーヒーの上に大量の生クリームを乗せてあるアレである。

この店は、日本で初めてウィンナーコーヒーを出した店として有名らしい。
なんでもそうだが、元祖だとかエポックメイキングというものに弱い。
サントリーの烏龍茶が大ヒットしてブームとなった時、
「世界で初めて缶入り烏龍茶を発売したのは伊藤園です」と缶に主張された文言を見て、
缶烏龍茶を飲むのなら、まずは伊藤園からだったと少し後悔したことを思い出す。

さて、ウィンナーコーヒーである。
一体、これをどうやって飲めばいいのか。
齢46のオッサンが、ウィンナーコーヒーを前に狼狽する。

3つの選択肢が頭を駆け巡った。
①コーヒーの上に乗っている生クリームを混ぜて溶かして飲む。
②カップと生クリームの隙間から、コーヒーを先に飲み、残った生クリームを食べる。
③生クリームだけ先に食べて、残ったコーヒーを飲む。

①は生クリームの浮力があまりにも強すぎてコーヒーが溢れ出てしまう。
②は想像しただけでも危険だ。一人顔面パイ投げゲームになること必至である。
まあ、③かなぁ。

大量の生クリームを食べ、それをコーヒーで流し込んだ。
ホルモンが噛み切れなくて、仕方がないからビールで流し込むようなものだ。

私の人生で、今後ウィンナーコーヒーを注文することはないだろう。
そもそも私は、メロンソーダにアイスクリームが入っていたり、酢豚にパイナップルが入っていたり、カレーに福神漬けが乗っていたりといった、異質なものが合わさった食べ物は好きではないのだ。

モヤモヤした気持ちを残しつつ店を出ようとした時、
注文したウィンナーコーヒーをじっと見つめる中年客が目に入った。
果たしてどう飲むのか。

スプーンを手に取った。
どうやら生クリームを混ぜて溶かして飲む方法を選択したようである。
最初の一混ぜで、30%くらいのコーヒーがこぼれ出るのが見えた。

私は店を後にした。
気分は少し晴れていた。